Q:途中でプロトコールが変更した場合の検査日の考え方
A:【ある患者さんの事例】
症例:
週1回火曜日を検査日としている患者さん
経緯:
- 過去にプロトコールCとなり、その後検査間隔の変更は行わず、プロトコールCのまま検査を行ってきた(プロトコールC:血糖⇒2週間毎、HbA1c⇒4週間毎)が、3月16日に内科医との相談によりプロトコールAに変更した。
- プロトコールAに変更したことによって、次回検査期限は血糖値・HbA1cともに4週間後の4月13日となった。ただし、3月16日は血糖値しか測っていないため、HbA1cの次回検査期限の表示は更新されず3月30日のままであった。
- 3月30日に両方検査を行ったが、血糖の検査期限は更新されず4月13日のままであり、HbA1cの検査期限は血糖と同じ4月13日となった。
疑問:
3月30日に検査を行った時に血糖の検査期限が変わらないのはなぜ?
⇒プロトコールAに変更したため、変更日から4週後の検査は固定日(-7日までが許容範囲)であるため。
【考え方】
このケースの場合、3月30日に血糖検査を実施・報告しても次回検査期限は更新されず、4月6日~13日の間に再度行う必要があります。検査の回数を減らすには、次の方法が考えられます。
- 3月30日には血糖・ヘモグロビンA1cの検査を行わず、4月6日など(6日~13日の間)に行う。
- 16日にAへ変更せずCのままにしておき(この場合、血糖値の次回検査期限は2週間後の3月30日、ヘモグロビンA1Cも3月30日)、3月30日に両方の検査を行い、このときAに変更する。次回検査期限は血糖値、ヘモグロビンA1Cともに4週間後の4月27日(-7日まで許容)となる。