Q:クロザリル服薬中に他院に入院した場合の血液検査・報告とクロザリル処方は?

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A-1:クロザリルの投与を継続する場合

クロザリルを服薬中に、合併症や怪我等で他の医療機関(CPMS登録の有無に関わらず)へ入院した場合でも、クロザリルの投与を継続することは可能です。ただし、CPMS規定通りの血液検査と報告が必要となりますので、そのような場合は、以下の手順で検査の報告と処方を行ってください。

  1. 他の医療機関への入院中、規定の検査日に患者さんがクロザリルの処方元の医療機関へ来院することができない場合は、入院先の医療機関で血液検査を行っていただきます。
  2. 処方元医療機関は、その血液検査結果を検査日当日中に入手し、通常通りに、検査日当日中にeCPMSにて検査報告を行います(念のため、検査報告の際はコメント欄に状況をご記入ください)。血液検査結果に問題がなく、クロザリルの投与を継続する場合は、通常通り次回検査日までの日数分の処方が可能となります。
  3. 患者さんご本人が処方元医療機関にてクロザリルもしくはクロザリルが処方された院外処方箋を受け取ることが困難な場合は、患者さんのご家族など代理の方が受け取ることは可能です。(クロザリルの払い出しは検査当日でなくても構いません)。

以上1~3を、入院期間中、規定の検査日ごとに行います。

【注意】

  1. 入院先の医療機関がCPMS登録医療機関の場合は、必要に応じて(例えば入院が長期にわたる場合など、患者さんごとの状況によりご判断ください)eCPMSで「転院」の手続きを行っていただくことで、入院先の医療機関でeCPMSへの検査報告とクロザリル処方を行うことができます。治療が終わり、再度元の医療機関でクロザリルの処方を受ける場合は、再度「転院」の手続きが必要です。
  2. 短期入院の場合で、入院期間中に規定の検査日がなく次回検査期限までに退院して元の医療機関へ戻られる場合は、特にeCPMSでの報告は必要ありませんが、担当のMRに有害事象報告をお願いします。
  3. これは緊急時の対応であり、通常は、 CPMS登録医療機関に転院せずに、CPMSに登録されていない医療機関を受診している患者さんに対し、上記の方法でクロザリルを処方・払い出すことはできません。

A-2:クロザリルを休薬する場合

他の医療機関へ入院中、クロザリルを休薬する場合でも、CPMS規定通りの血液検査と報告が必要となりますので、そのような場合は以下の方法で検査の報告を行ってください。

  1. 入院先の医療機関から血液検査結果を入手できる場合は、通常通りに、検査日当日中にeCPMSにて検査報告を行って下さい。「クロザリル処方」は「有害事象のため休薬」を選んでコメント欄に状況をご記入ください。
  2. 入院先の医療機関から血液検査結果を入手できない場合は、検査期限日に、「クロザリル処方」の「その他理由による休薬」を選んでコメント欄に状況をご記入ください。

【注意】

  1. 休薬が2日以上の場合、投与の再開は12.5㎎/日からの開始になります(増量はCPMS登録医の判断になりますが、新規患者と同様に緩やかな増量を推奨します)。
  2. 休薬が4週間を過ぎると、「クロザリル処方」は「検査終了」を選んで報告して頂く必要があります。再度クロザリルを服薬する場合は、再登録が必要となります。

 

 

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