Q:血糖値が回復したのにプロトコールCと表示されているのはなぜですか?
A:一度プロトコールCとなった患者さんは、注意喚起のため数値にかかわらず以後もプロトコールCと表示されます。
また、検査毎に糖尿病内科医と投与の可否並びに検査間隔について協議を行い、その結果をeCPMSで報告する必要があります。≪参照:内科医との相談による検査間隔の変更(手動)≫
このような仕様となっているのは、糖尿病は一度発病すると治癒することはないとされているためです。しかし、発病後に食事療法や薬物治療によりコントロールされ、数値上正常になることがあります。その場合は検査頻度を少なくすることも可能と考えられますが、経過は人により様々なので、単純に検査数値だけでは判断できません。そこで、患者さんの安全性確保のため、CPMSでは以下のように定められています。
- クロザリルの血糖モニタリングに関しては村崎光邦医師らによって作成された「第二世代(非定型)抗精神病薬を投与する際の血糖モニタリングガイダンスの提案」(臨床精神薬理11:1139-1148, 2008.)を参考に日本臨床精神神経薬理学会に設置されたClozapine検討委員会(現:クロザリル委員会)にて検討され、規制当局の合意のもとに作成されました。規制当局との協議の中では、血液モニタリングと同様に中止基準を設けるべきとの意見がありましたが、糖尿病はコントロール可能な疾患であり、様々な経過をたどるので中止基準は設定しないが必ず糖尿病専門医に相談することとした経緯などがあります。