Q:途中でプロトコールが変更した場合の検査日の考え方≪プロトコールAに変更してから12週間後までに転院する場合≫
A:【ある患者さんの事例】
問題点:
転院前に血糖モニタリングの検査頻度がプロトコールAに変更されていたことに気づかず、転院先医療機関で検査を行ったが、次回検査期限が更新されなかった。
経緯:
- 転院前(X病院)は毎週木曜日に血液検査を実施。プロトコールBからAに検査間隔を変更し、4週後の検査はちょうど4週後にあたる日に実施。隔週検査へ移行後、Y病院へ転院。
- 転院後(Y病院)は隔週火曜日に血液検査を実施。次回の血糖検査期限が、X病院でプロトコールAに変更した12週間後(固定日)の血糖検査日であることに気付かず、その前の週の火曜日に血糖検査を実施したが、「血糖検査期限(翌週の木曜日)-7日」より前だったため血糖検査期限が更新されなかった。次回血液検査予定日は2週間後の火曜日であり、血糖検査期限を越えてしまう。
【解決策と解説】
転院元医療機関:プロトコールAに変更後、12週間以内に転院する場合は、その旨も転院先へお伝え下さい。
転院先医療機関:次回検査期限を確認する際、過去12週間以内のプロトコールの変更の有無も併せてご確認下さい。また、今回の事例のような場合、血糖検査期限は越えますが、患者さんの負担を考慮して、直近の血液検査の際に血糖検査を行っていただければ警告は出されません。
【参考】
- 関連FAQ
FAQ: 血糖検査と血液検査のスケジュールが少しずれてしまったとき
FAQ: プロトコールAの検査期限について(4週後・12週後)
- CPMS運用手順 第6.1版 P52より抜粋
プロトコールA : 血糖値およびHbA1cを投与開始4週間後*,12週間後*,以降12週間ごとに測定する。
プロトコールB : 血糖値およびHbA1cを投与開始4週間ごとに測定する。
プロトコールC : 血糖値は2週間ごと,HbA1cは4週間ごとに測定する。
* プロトコールAの場合,投与開始4週間後および12週間後の検査については固定日であり,それぞれ7日前までを許容範囲として測定する。